本研究では、畳込みニューラルネットワークを用いてラフスケッチを線画に自動変換する手法を提案する。既存のスケッチ簡略化手法の多くは単純なラフスケッチのベクター画像のみを対象としており、スキャンした鉛筆画など、ラスター形式の複雑なラフスケッチを線画化するのは困難であった。これに対し提案手法では、3種類の畳込み層から構成されるニューラルネットワークモデルによって複雑なラフと線画の対応を学習することで、ラスター形式の様々なラフスケッチを良好に線画化することができる。提案モデルでは、任意のサイズやアスペクト比をもつ画像を入力として扱うことが可能であり、出力される線画は入力画像と同じサイズになる。また、このような多層構造をもつモデルを学習させるため、ラフスケッチと線画がペアになった新しいデータセットを構築し、モデルを効果的に学習させる方法を提案した。得られた結果についてユーザテストを行い、提案手法の性
![シモセラ エドガー ラフスケッチの自動線画化](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/473ebc98cd3eb7eb2f553ae0cc6edbd34712d53a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fesslab.jp%2F~ess%2Fimages%2Fsketch%2Fteaser.png)