東京大学大学院理系研究科・理学部は9月21日、クマムシに存在するタンパク質によりヒト細胞の放射線耐性も向上できるという新たな発見を発表した。 クマムシは緩歩動物と呼ばれるグループに属する1mmに満たない生物ながら、乾燥状態ではほぼ完全な脱水状態になっても生き延び、人の半致死量の約1000倍の放射線照射にも耐えるなどユニークな性質を持っている。
2011/3/1723:28 放射線は「甘く見過ぎず」「怖がりすぎず」 八代嘉美 3月17日の午前中、twitterのタイムライン上で、今回の福島第一原子力発電所の事故に対して、『「放射線は危なくない」キャンペーン』がネットワークメディア上ではじまっているのではないか、という発言を目にした。発言者が「キャンペーン」と評した言説がどの程度の規模なのかは分からないが、「危なくない」と発言している人たちの論拠のひとつに、被曝対策として、「花粉対策」のアナロジーを用いるものがあるのではないかと考えた。 だが、実際に我々の健康に与える脅威は「花粉程度」のものではない。思えば、「この線量は東京ニューヨーク間の飛行機内で浴びる放射線の被曝量と同じ」たとか「X線撮影での線量と同じ」というような報道は見かけるようになったが、実際に生体内で何が起こっているのかをまとめているものは、新聞などでは見かけなかった。
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