南海トラフの巨大地震について、名古屋市は、最悪の場合およそ6700人が死亡するおそれがあるという独自の想定をまとめました。 一方で、早めの避難や耐震化などの対策を進めれば、大幅に被害を減らすことができるとしています。 名古屋市が独自に試算した被害想定によりますと、マグニチュード9クラスの最大規模の地震で最悪の場合、犠牲者は、津波でおよそ4400人、揺れによる建物倒壊でおよそ2100人、火災でおよそ300人など、合わせておよそ6700人に上るとしています。 津波の浸水域は国の想定を大幅に上回り、市の23.5%が浸水すると想定されていて、津波の犠牲者のおよそ55%は、逃げ遅れではなく、建物や家具などに挟まれ動けなくなり、水に巻き込まれるとされています。 一方、避難などで被害が軽減される効果も示されていて、建物の耐震化や家具の固定、それに津波の危険性がある地域では速やかに避難することなどを徹底す