金やプラチナの偽造の延べ板を貴金属店に売り、約40万円をだまし取ったとして、大阪府警捜査2課が、同府松原市の男を詐欺容疑などで逮捕していたことが、捜査関係者の話でわかった。 偽造品は金やプラチナより価格が安い一方、比重が本物に近いタングステンをメッキした精巧なもので、店舗の比重検査もすり抜けていた。男は2年前から全国各地で売りさばいたと供述している。 起訴状などによると、男は会社員高倉有貴被告(23)(公判中)。知人らと共謀し、2011年10月20日、大阪市淀川区の貴金属店に、偽造されたプラチナ片を持ち込み、27万3000円で売却。12年8月23日には、新潟県柏崎市の貴金属店に、偽物の金の延べ板を11万6000円で買い取らせた、とされる。