水を武器にするイスラム国 ダム閉鎖で下流域は干ばつの恐れ：イザ！イラクの都市ラマディを制圧した「イスラム国」が、戦闘を有意に進めるため、同市北部にあるダムの水門を閉鎖。ユーフラテス川下流域への水の供給が断たれているという。同地域は、夏場には気温が４０度を超すことも珍しくない。 《イラク西部のラマディ陥落(5月17日)》 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」は２０１５年５月１７日、インターネット上に発表した声明で、アンバール県の県都ラマディにある軍拠点の制圧に続き、市全域の掌握に成功したと表明した。イラク政府軍は同日、同市の大部分から撤退。スンニ派住民が多数派を占めるアンバール県は、シーア派主導の政府への不満が強い地域で、イスラム国はすでに同県の主要都市であるファルージャなどもすでに支配下に置いている。
