6年前の巨大地震の影響で、岩手県から青森県の沖合の「三陸沖北部」では、100年前後の間隔で繰り返し起きているマグニチュード8前後の地震の発生間隔が短くなっている可能性のあることが専門家の解析でわかりました。専門家は、巨大地震の影響は今も続いていて、引き続き注意が必要だとしています。 東北大学などの研究グループは、陸地や海底に設置されたGPSの観測装置や海底水圧計のデータをもとに、マントルの影響を取り除き、巨大地震後に震源域の周辺でプレート境界でどれだけ動いたかを詳しく解析しました。 その結果、巨大地震後の平成23年12月までのおよそ8か月間に、岩手県の沖合の海底では、プレート境界が40センチ以上ずれ動いた一方、そのすぐ北側にあたる「三陸沖北部」の海底では、プレート境界はほとんどずれ動かず、ひずみをため続けていると見られることがわかりました。 「三陸沖北部」では、過去に100年前後の間隔でマ