2020年東京オリンピックのエンブレムを巡って自分が作ったロゴマークに似ていると主張しているベルギーのデザイナーが、IOC=国際オリンピック委員会に対しエンブレムの使用の差し止めを求める訴えをベルギーの裁判所に起こしました。 ドビ氏の弁護士らは14日、声明を出し、ドビ氏は、要求に応じなかったとしてIOCに対し、エンブレムの使用の差し止めを求める訴えをベルギーの裁判所に起こしたと発表しました。 エンブレムを巡っては、制作したアートディレクターの佐野研二郎さんが5日に行った会見で「盗用は事実無根だ」と否定したほか、IOCもベルギーの劇場のロゴマークは商標登録されておらず、使用に問題はないとしています。 ドビ氏の弁護士らは発表した声明の中で「裁判の場で真実を追及する」と主張しています。そのうえで来月22日に審理が始まるとしておりIOCは答弁など対応を求められるものとみられます。