アメリカのカリフォルニア州で去年起きたテロ事件の捜査で、容疑者が使っていたスマートフォンの情報を解析できるよう、裁判所が製造元のアップルにロック機能の解除に協力するよう命じたのに対し、アップルは「危険な前例になる」として拒否する考えを示し、捜査のための情報収集と個人情報の保護の在り方を巡り議論を呼びそうです。 この事件を巡り、カリフォルニア州の連邦地裁は、捜査当局の求めに応じて、容疑者が使っていたスマートフォンの情報を解析できるよう、製造元のアップルに技術的な協力を命じ、パスワードを10回、間違って入力するとデータがすべて消去される仕組みの解除などを求めました。 これに対してアップルは16日、声明を出し、「iPhoneに抜け穴を設けろというような求めで、利用者の安全が脅威にさらされる。1度きりと言うが、危険な前例になる」として、裁判所の命令を拒否する考えを示しました。 アップルは今後、異議