時代とともに変化する、ラブホテルのトレンドとは? ホテルやリゾートが好きで、何百万というお金を使ってきたし取材もしてきた。そんな私には「ラブホテルなんて……」という先入観があった。しかし、金益見さんのお話を聞き、その著書を読むと、自分がいかに無知ですかしたヤツなのか、思い知るのだった。 まずは素朴な疑問からぶつけよう。なぜラブホテルはお城のような変な形状のものが多かったのか? 金 益見(きむ いっきょん) 神戸学院大学講師。卒業論文をきっかけに、1999年よりラブホテル研究を始める。取材したホテルは400店超。2008年、『ラブホテル進化論』で第18回橋本峰雄賞受賞。ほか著書に『性愛空間の文化史』がある。 「1970年代に、ラブホテルとして初めてマスコミに大きく取りあげられた〝目黒エンペラー〞がお城の形状だったことが大きいですね。あそこが爆発的に流行ったために、みな模倣しました。で