太陽フレア。見やすくするために、太陽の球状の箇所は黒く加工し、周縁部分だけが写されている。 太陽フレア(たいようフレア、Solar flare)とは、太陽表面における爆発的な増光現象。太陽面爆発と表現されることもある[1]。 2023年1月11日に発生したXクラスのフレアの動画。太陽円盤左側の縁で爆発的な増光が見られる。SDO/AIAの131Åで撮影。 太陽は周囲に存在する磁場によって様々な磁気活動現象を見せる。その代表的なものが太陽フレアである。太陽フレアは観測的には「数分から数時間のタイムスケールで起こる多波長の増光現象」と定義される[2]。多波長の増光とは具体的に、電波、マイクロ波、Hα線、極端紫外線、軟X線、硬X線、ガンマ線における増光が見られる。 物理の立場からは、太陽フレアは太陽周囲の磁場エネルギーが急速に光・熱・非熱的な粒子のエネルギーに変換される現象であると理解されている。
