米紙ウォールストリート・ジャーナルは今週に入って、米コーヒーチェーン大手スターバックスが「トヨタ生産方式」に準じた形で秒単位の改善活動を推進し、大幅な業績回復につなげていると伝えた。 スターバックスが先月発表した2009年4〜6月期の最終損益は、1億5150万ドル(約144億円)の黒字(前年同期は670万ドルの赤字)の黒字。同社を業績悪化から脱出させたのはいまや世界でも通用する言葉となった「カイゼン(Kaizen)」だ。 これまで見過ごされていたムダを減らすために、日本のトヨタ自動車本社での勤務経験を持つ米国人が「カイゼン」をアドバイス、10人余りのスタッフが現場に伝えるため全米の店舗を飛び回り、指導に当たっている。 カイゼンの内容としては、たとえば商品の材料をできるだけ近い場所にまとめたり、提供するコーヒーの種類が一瞬でわかるように色別のラベルを張ることなどだ。トヨタが工場で実践し