オウム真理教元信者、平田信被告の裁判が、東京地裁(斉藤啓昭裁判長)で始まった。 教団への強制捜査が始まり、彼が逃走を始めてからまもなく19年。この歳月は彼の風貌も大きく変えた。髪も眉もひたすら濃い手配写真のイメージとは違い、短く刈り込まれた髪には白いものが混じり、眉も前より細い。 逮捕直後の写真。今は髪は短く、ひげも剃り、黒いスーツ姿で出廷している起訴されているのは、仮谷さん拉致事件(逮捕監禁罪)と、宗教学者の島田裕巳さんが以前住んでいたマンションに爆弾を仕掛けた事件、それに東京・青山の教団施設に火炎瓶を投げ込んだ自作自演事件の3件。後の2件は、仮谷さん事件で警察が動き出したため、捜査を攪乱するために引き起こしたものだ。それでも(当然のことながら)強制捜査が近づいているということで、教団は地下鉄サリン事件を引き起こす。平田被告も、一時は地下鉄サリン事件の運転役の候補者として名前が挙がってい