基礎工事が終わって、 掘り起こした土と、新たな砂利で取りあえずの整地。 土木業者が通常の仕事で必要とするダンプとユンボ。 この土木業者は零細企業ではないのだが、 ダンプもユンボもリース会社のものを使用している。 20年程前になるだろうか、 土木・建設工事でも、ありえないような低額で落札することがしばしば起きた。 利益が無くとも従業員の給料が確保するために。 手抜き工事や労働基準法違反で不足額をカバーする。 行政の工事受注を担保に、資金の融資を受けての自転車操業、場合によっては融資を受けてからの計画倒産。 そんなことがあって、 発注者が決めた最低額(非公表の下限額)を超えたなかで、 一番低い入札者が落札する方法になっている。 ところが、最低額はおおよそ推計できるので、 最低額の入札者が複数出ることもある。 その場合、発注者が入札者を事前に点数で評価しており、 最低額の中で、評価の高い会社が落