高橋克也容疑者と菊地直子容疑者が1997年頃、役所の記入台で他人の申請書類を盗み見し、「櫻井(さくらい)」名義の男女の住民票を不正入手していたことが警視庁幹部への取材でわかった。 この住民票を悪用して、川崎市内のマンションに入居。口座を開設し、仕事にも就いていた。 捜査関係者によると、菊地容疑者は調べに対し、97年頃、東京都新宿区役所窓口の記入台で、隣の人の申請書などを盗み見し、氏名や住所、生年月日などをメモしたと供述。高橋容疑者も別の役所で、同様に盗み見し、集めた他人の名前の中から、「櫻井信哉」「櫻井千鶴子」という同姓の男女を選んだという。 菊地容疑者は「オウムでは以前から、この方法で他人に成り済ましていた」と話しているという。