ホームレス支援団体の炊き出し会場に置かれた、特別定額給付金の申請を呼び掛ける看板=15日、東京都渋谷区 新型コロナウイルス対策として1人10万円を支給する特別定額給付金が、各地の自治体で申請期限を迎えつつある。 【写真】ホームレス支援団体が提供した弁当を食べながら、スタッフに生活相談する男性 給付率は98%を超える一方、住民登録のない一部のホームレスは受け取れない状態のままだ。支援者は「本来真っ先にもらうべき人が取り残されている」と訴え、期限延長や登録なしでの支給を求めている。 「もう無理だと諦めている」。東京都渋谷区の公園で支援団体が行う炊き出しに訪れた男性(63)は15日夜、弁当を手にうなだれた。25年ほど前から路上生活を続け、住民登録は既に消されている。新型コロナの影響でアルミ缶拾いのわずかな収入も減り、「困っているのは一緒。みんなに配ると言っていたのにおかしい」と憤る。 給付金の申