サントリーホールディングス・新浪剛史社長の「45歳定年制」発言が物議をかもすなど、コロナ禍で働き方が見直されつつある今、目標が見えず将来に不安を持つビジネスパーソンが増えている。多くの人たちが働きがいを感じられないのは、「これまでのキャリアの常識や方法論が新たな時代にフィットしていないため」と人材育成コンサルタントの片岡裕司氏は分析する。ポストコロナ時代のキャリアの新たな常識とは。社会変革のあおりを最も受ける、就職氷河期世代を襲う新たな危機とその処方箋とは。『「目標が持てない時代」のキャリアデザイン』(日本経済新聞出版)を刊行した片岡氏、共著者の阿由葉隆氏が解説する。