2015-06-25 レディオヘッド 「セイル・トゥ・ザ・ムーン」 ~レコーディング風景を妄想してみる~ エッセイ・コラム 音楽 「セイル・トゥ・ザ・ムーン(Sail to the Moon)」。 アルバム『ヘイル・トゥ・ザ・シーフ (Hail to the Thief)』の3曲目に収録されている。ピアノがメインのバラードだ。 このアルバム。1曲目はディストピアの小説「1984」(ジョージ・オーウェル)の引用「2 + 2 = 5」、2曲目「シット・ダウン。スタンド・アップ(Sit down. Stand up)」からの流れは秀逸だ。 イントロから、ジョニー・グリーンウッドのギターが切ない音色で絡んでくる。月に、夜空に、この身が溶けてしまいそうな音の固まりだ。アルバムに1曲ぐらい、こういう曲があってもいい。レディオヘッドの隠れた名曲だと思っている。 当然、わたし自身も聴いていると、溶けていく