中期経営戦略を発表してから約3年,NTTグループのNGN(次世代ネットワーク)が2008年3月に商用化へ突入する。ビジョンとして掲げた「2010年度までに光3000万回線」という目標は,「光2000万回線」へと下方修正。NTTのNGNは「フレッツの後継」と再定義された。2010年の日本の通信環境にかかわる根底が崩れ,それ以降のNTTの将来像が見えにくくなってきた。 第1回 2010年度FTTH2000万,現実路線へ 第2回 分かりづらいフレッツとの違い 第3回 NTT西がNGN構築をためらう理由 第4回 NTTのNGNは規制面にも不安 「企業ユーザーにとってNTT東西地域会社の事業やサービスは,どうあるべきか」──。総務省の認可により,業務範囲拡大を続けるNTT東西について,本誌は企業ユーザーへの意識調査を実施した。集まったのは,NTT東西だけでなくNTTグループ全体のサービス提供体制など