中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は14日付の社説で、日本の防衛費増額の財源を賄う増税案について「日本国内の強烈な反対に遭っている」とした上で、「節約したらどうか。純粋に金の浪費だ」と揶揄(やゆ)した。 【グラフで見る】日中の防衛費とGDPの比較 社説は、政府が16日にも閣議決定を予定する安保3文書について、戦後の日本の安全保障政策の「重大な転換」であり、「疑いなく非常に危険なメッセージ」だと指摘。中国の対日政策に変化がないのに日本が中国の評価を「懸念」から「挑戦」に格上げし、一部で「脅威」とする声があったことを批判し、「日本が中国を脅威とみなすなら、逆に中国が本当に(日本の)脅威になる」と警告した。 その上で、「中国の現在の総合的な実力は、日本を少なからず上回っている」とし、中国を警戒する日本側に「ほどほどになさるよう、ご忠告申し上げる」と嘲笑するかのような態度を示した。