アディダスのコンピュータ内蔵アスリート靴「アディダス・ワン」にはヤケに惹かれても、サラリーマンの履く業務用日常靴にはあまりこだわりのないクラリーノ派の筆者。だったのだが、昨今矢継ぎ早に創刊された不良中年育成誌などの高級靴ブームに、少し影響されたのかもしれない。たまたま出張先のサンフランシスコ市内にも、そうしたブランドの靴屋さんがあったことを思い出し、興味本位でショップを訪問。結果、恒例の衝動買いをしでかした。 サンフランシスコは坂の多い、きれいな街だ。急勾配の坂道を徒歩で上り下りすると、靴との相性の良し悪しが身に染みて感じることができる街でもある。シリコンバレーがもっとも熱かった頃には、帰国前に頻繁に訪れた街だが、今回はなんと5年ぶりの訪問だった。多くの思い出あるお店は様変わりし、超美味しかった記憶のあるお寿司屋さんも、お土産の定番だった大きな玩具屋さんも、好きだった文房具屋さんも、すべて