ブルーグラス・ミュージックの著名なバンジョー奏者、Eddie Adcock氏は本態性振戦の治療のため脳外科手術を受けたが、オペ中ずっとバンジョーを弾いていたそうだ。バンジョーで奏でられた音楽はオペのBGMではなく、手術が上手く進んでいることを確認するためである。 Adcock氏が患っている本態性振戦は動作をしようとしたり、一定の姿勢を保とうとすると身体が震える病気である。症状を抑えるため、パーキンソン病のように脳の視床内部に埋め込んだ電極に電気刺激を与えて震えを止めるという脳深部刺激療法が行われることがあるが、Adcock氏はこの手術を受けた際、自分にとって一番大切なバンジョーを弾きながら電気刺激の強さなどを最適に調整してもらったとのこと(オペ風景の動画、本家記事)。 オペ風景はちょっとシュールですが、手術によって演奏に支障がなくなれば何よりです。 2008/10/16 19:08 追記