子ども時代、活きがいい金魚を薄紙ですくうことに夢中になった夏祭りの思い出がよみがえったのは、ある1冊の本の表紙に目が留まったからである。 『金魚養画場』の表紙は桶の中の金魚の群れが載っている。 鮮やかな朱色で美しく、観ているだけで涼しい気持ちになるのは日本人ならではではないだろうか。 この本にいる金魚は全て本物ではない。絵だ。 容器に流し込んだ樹脂に金魚を描き、それを何層にも重ねることで立体感を出し、生命感を閉じ込めるという著者、深堀氏のオリジナル技法の作品である。 国内外で今もっとも注目を浴びている深堀氏はどんな方か。 深堀氏のマネージャーであり、奥様でもある水谷さんからお話をうかがった。 「普段はとても穏和ですが、自分自身に対してはかなり厳しい人です。一作品つくりあげると喜びもつかの間、それは過去のものになり、すぐに自分自身に対して次の課題を課していきます。納得することはほとんどなく、
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