1990年代から、先進各国はテレビ放送のデジタル化に取り組んでおり、筆者は米国のケースについて15年近く調査・研究を行ってきた。日本も2011年の完全デジタル化を目指しているが、一足先に米国では2009年2月17日をもって完了する。つまり、来年早々に米国では現在の地上アナログ放送が見られなくなるのだ。そのタイミングは米国最大のスポーツイベントで、驚異的な視聴率を弾きだす「スーパーボウル」の放送後になる。移行への道のりは平坦ではなく、曲折もあったが、先に全米のトップを切ってノースカロライナ州ウィルミントンでアナログ放送が停止された。 米国は放送、ケーブルテレビ、電信・電話、そしてデータコミュニケーションに関わる法的枠組みとなる法律を60年ぶりに改正し、1996年通信法を制定。この中に、デジタル放送への移行を明確に打ちだした。同法では従来のアナログ放送電波に加え、新たにデジタル放送のための電波
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