BSデジタル放送局の平成19年度決算が出そろい、民放キー局系5局が初めてすべて単年度黒字を達成した。受信機の普及で広告媒体としての価値が上がり、広告料収入が増えたのが最大の要因。ただ純利益は各局数億円で、まだまだ安心できる水準ではない。通信販売の多い番組編成からの脱皮や、累積損失の解消など、依然課題も多い。(文化部 田辺裕晶) ◇ 「3000万! 3000万! BSは3000万の大騒ぎ~」 受信機の普及台数が平成12年12月の放送開始から7年を経て3000万の大台に達したことを記念し昨年10月、BSデジタル10局がキャンペーンを展開。郷ひろみがヒット曲「2億4000万の瞳」のメロディーに乗せて歌うCMが話題になった。 あれから半年、今年5月末の調査では既に3821万件(NHK調べ)に達した。前年同月から約1・5倍の伸びで、各局の収入を確実に後押し