NTT,KDDI,ソフトバンクの2007年度連結決算が出そろった。固定通信事業の低迷に苦しむNTTグループと,携帯電話事業の好調で快進撃を続けるKDDIとソフトバンク──この対照的な状況は昨年から変わっていない(表1)。 NTTグループは売上高が前年度比0.7%減の10兆6809億円,営業利益が同17.8%増の1兆3046億円の減収増益だった。増益となったのは4期ぶりのこと。厚生年金基金の代行返上による特別利益の要因が大きいが,この特殊要素を差し引いても377億円の増益だった。 これに対してKDDIは売上高が同7.8%増の3兆5963億円,営業利益が同16.2%増の4005億円で5期連続の増収増益だった。ソフトバンクも売上高が同9.1%増の2兆7762億円,営業利益が同19.6%増の3243億円で3期連続の増収増益。両社とも過去最高を更新し続けている。その好調を支えているのは携帯電話事業で
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