日本音楽著作権協会(JASRAC)は21日、「JASRACシンポジウム2005」を開催した。「新たなコンテンツビジネスと権利情報のあり方」と題したシンポジウムで、主にテレビ番組のインターネット配信について、講演などが行われた。 JASRAC理事長の吉田茂氏は最近のコンテンツビジネスの動向として、在京テレビ局各局が、二次利用についての権利処理が済んだ放送コンテンツのブロードバンド配信を相次いで開始していると述べ、「(各局が参入することの)今後に及ぶ影響は大変大きい」との見解を示した。また、放送コンテンツ配信の側面からPodcastingやiTunes Music Storeについて触れ、「インターネットを利用した配信サービス分野の発展には目覚しいものがある」とした上で、「取り組むべき多くの課題がある」と付け加えた。吉田氏は、コンテンツビジネスには著作権と著作隣接権のクリアランスが必要不可欠