HBO制作の連続ドラマを見たロシア人の多くは、演じている俳優が、1986年に実際に起こった悲劇の当事者にそっくりであることに驚いた。 HBOの連続ドラマ「チェルノブイリ」は、ロシアと他の旧ソ連諸国で大きな注目を集めると同時にとても感情的な反響を呼び起こした。ドラマの各回を注意深く観た人々は、すぐさまSNSで、芸術性、真実とフィクションのバランス、ソ連社会の描写の正確さなどを論じ合った。 しかし、すべての人が感心したのは、配役のすばらしさであった。(ネタばれ注意!) 1.ワレリー・レガソフ―ジャレッド・ハリス 化学者であり、クルチャトフ原子力研究所第一副所長。事故の直後、被爆の処理をするためにチェルノブイリに送り込まれた。燃え盛る原子炉にホウ素と砂を混ぜて投入することを決定したのは彼である。事故の2年後に彼は命を落としたが、それまで知られなかった調査結果と処理状況の詳細についての音声記録を残
![ドラマ「チェルノブイリ」のキャストとそこに描き出された人々(写真特集)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8189873f9420490117c59fe7a1f9656020ec0db3/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fmf.b37mrtl.ru%2Frbthmedia%2Fimages%2F2019.06%2Farticle%2F5cffb6d185600a54e334d14e.jpg)