シリア内戦で街や村を破壊され、やむなく隣国ヨルダンに逃れる人が100万人を超えている。果てのない騒乱が全土を混迷の渦に巻き込み、そこにISISまでが出現したことで、もう国には帰れないという諦めが国外避難民に広がりつつある。ヨルダンの砂漠に建設された2つの対照的な難民キャンプから、英国版『GQ』がレポートする。 Photos: Muhammed Muheisen (P.177-179) Text: Stuart Mcgurk Translation: Ottogiro Machikane アサド政権軍の包囲下にあるヤルムーク・パレスチナ人難民キャンプで、食糧配給にありつこうと詰めかけた人々。シリアではこうした光景が珍しくもなく、国外に脱出する人が後を絶たない。(2014年1月31日) 難民キャンプからシリアの故郷を思う日々 もう半年も、フマム・アハメドは夜が白む頃に目が醒めてしまう。プレハブ