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ブックマーク / note.com/disaster_i (3)

  • 土砂災害のハザードマップを見る上での留意点|牛山素行

    熱海市伊豆山地区での土砂災害に関連して、土砂災害に関するハザードマップを見る上で留意した方がよいのでは、と思うところをメモしておきます。 7月5日午前までに得られた情報を元に、今回の土石流により流失・倒壊したとみられる家屋の位置を読み取ってみました。 読み取った流失・倒壊家屋の推定位置を、重ねるハザードマップで土砂災害警戒区域(土石流)と重ねると下図のようになります。流失・倒壊家屋はいずれも土砂災害警戒区域の範囲内であると読み取れます。いわゆる「想定外」の災害だったというわけではなさそうです。 ところで、この土石流の発生位置(砂防の人は源頭部とよくいいます)は、図の左上「リスク情報」の「リ」の字の下、点線道路がVの字になったあたりのようです。ならばハザードマップから完全に外れているのではないか?、と思うかもしれませんが、そういうことではありません。土砂災害警戒区域とは、こちらの説明にもある

    土砂災害のハザードマップを見る上での留意点|牛山素行
  • 水害時の車関係犠牲者は「車内に閉じ込められて遭難」が一般的とは言えない|牛山素行

    最近自分の調査結果が引用されている場面でちょっとまずいなと思うところがいくつかあります.そのひとつ.昨年の台風19号等で,車で移動中の犠牲者が多かった事という調査結果を自分で出しているのですが,分類名の「車内」が,「車内に閉じ込められて死亡した」と受け止められていることがあるようで,これはちょっと違います. 私の調査での「車内」とは,遭難した際,もっと言うと,遭難しはじめた際に車(自転車バイク含む)で移動中または駐車中(これはごくわずか),という意味です.車から出られずにいるところ浸水が進んで,というケースも確かにあるけど,車から出て,車外で流されたと思われるケースもかなりあります.あるいは,車ごと河川に転落あるいは洪水流に巻き込まれ,脱出のいとまもなく流されただろうというケースも結構あります. 先日ざっと数えたところでは,約20年間の水関連犠牲者で車移動中は158人ほど,うち車内で発見は

    水害時の車関係犠牲者は「車内に閉じ込められて遭難」が一般的とは言えない|牛山素行
  • 令和2年7月豪雨による人的被害の特徴についての断片的速報|牛山素行

    当方では,最近約20年間ほどの日の風水害による死者・行方不明者の発生状況についての調査研究を続けています.その結果のあらましについては,先日下記の記事で紹介しました. 今回の,令和2(2020)年7月豪雨に関しても,同様な調査に着手しているところです.まだあまりにも断片的な整理ですので,noteにての公開とします. 7月9日現在の消防庁資料によれば,死者59人,「心肺停止」4人,行方不明17人,計80人の被害が生じています.当方のこれまでの調査手法にもとづき,これらのうち,報道内容や住宅地図などの情報を総合して,その発生位置を概ね番地程度まで(範囲の狭い町丁目程度まで推定のケースも数人含む)推定できた人が47人となりました.ただしうち14人は熊県球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」1箇所での犠牲者です.発生推定位置の分布図を下図に示します.福岡県などでも死者が発生していますが,現時点で

    令和2年7月豪雨による人的被害の特徴についての断片的速報|牛山素行
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