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ブックマーク / www.mhatta.org (5)

  • 米国のポピュリズムと象徴資本主義のたそがれ

    何年も前のことだが、サンフランシスコで米国のある非営利団体を訪問したことがある。非営利団体とはいえ有力アドボカシー・グループなので、職員は一流大学やロースクールを出たようなエリートばかりだ。事務所でしばらく歓談ののち、みんなで飯をいにいくことになったのだが、相手をしてくれた人がこう言った。あっちはホームレスがいっぱいいるから、避けてこちらの道を行きましょう。 たしかに客が危ない目に遭わないよう配慮するというのはありがたいことだが、しかし私はへそ曲がりなので何かしらひっかかるものがあった。あなたがたが当に相手にしなければならないのは、 彼ら ではないのか? ドナルド・トランプが米大統領に返り咲く、それも地域性に引きずられる選挙人団投票数だけではなく、総得票数でも上回って、という話を聞いて思い出したのがこのエピソードで、さらには最近出たこのだった(約1年前に書かれたダイジェスト的な文章)

    米国のポピュリズムと象徴資本主義のたそがれ
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2024/11/07
    米連邦議事堂襲撃事件のように、「非」象徴資本主義者が暴力に奔り、そしてそれを特に問題視しないというのは、このことの合わせ鏡だろう。また、これがドナルド・トランプのようなポピュリストの伸張を可能とした最
  • フェイクニュースの需要と供給

    下馬評を覆しドナルド・トランプの勝利で幕を閉じた2016年の米国大統領選挙や、これまた事前の予想を覆すブレグジット(EU離脱)賛成という結論が出た英国の国民投票において、主にネット上でばらまかれる虚偽情報、いわゆる「フェイクニュース」が大きな役割を果たした、ということになり、洋の内外を問わず様々なところでフェイクニュースを巡る議論が盛んに行われるようになった。私もいくつかカンファレンス等に参加したのだが、率直に言って、個人的には違和感のある議論が多かったように思う。 なぜ違和を感じたのか自分なりに考えてみたのだが、フェイクニュースについて発言する論者の多くがメディア関係者のせいか、どうもフェイクニュースの供給側に偏った議論が多いせいではないかと思われる。供給側の議論とは、ようするにフェイクニュースをばらまくメディアの側に問題があるということで、例えば業界団体による自主規制であるとか、ファク

    フェイクニュースの需要と供給
  • 笑顔のファシズム / バートラム・グロス

    マイケル・ムーアがこのの一節をツイートで引用していたので、興味を持って読んでみたのだが、一読して驚いた。タイトルが「笑顔のファシズム」なので、今後ソフトなファシズムが流行りますよーというくらいのありがちな内容を予想していたのだが、それどころではなかった(まあそれだけの話で数百ページも書けるわけがないのだが)。1980年に書かれたなのだが、「笑顔のファシズム」と言うべきものが広く受け入れられる素地とはどのようなもので、その担い手は誰なのか(貧乏白人だけではない)を明確に指摘していて、それが気味が悪いくらいに現在のアメリカの状況と合致している。今は時間がないのでとりあえず目次を書き抜いておくが、目次を見るだけでも面白さはだいたい分かると思うんですよ。一応邦訳は出ている(とても読みやすい訳)なのだが、とうの昔に絶版のようだ。電子書籍でもいいから再版されんもんかねえ(原著 Friendly F

    笑顔のファシズム / バートラム・グロス
  • レイシズム2.0としてのアイデンティタリアニズム

    しばらく前、「はっきり呼ぼう、alt-right(オルタナ右翼)はまごうことなきレイシストだと」(Call the ‘Alt-Right’ Movement What It Is: Racist as Hell)という記事がRolling Stoneのウェブサイトに掲載された。 確かに、オルタナ右翼の言動にはいわゆるレイシスト的要素が色濃く感じられる。その一方で少なからぬ数のオルタナ右翼が、自分たちはレイシストではないと主張してもいるのである。もちろん単なる詭弁、言い逃れという面もあるのだが、彼らの言い分を少し追ってみたい。 理解する上で鍵となるのは、「アイデンティタリアニズム」(Identitarianism)という思想ではないかと私は思う。オルタナ右翼の代表的な論客の一人であり、「alt-right」という語を考案したとされるリチャード・B・スペンサーは、自身をアイデンティタリアンだと

    レイシズム2.0としてのアイデンティタリアニズム
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2016/10/14
    オルタナ右翼
  • mhatta's mumbo jumbo

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