正確なデータはないし、他の誰と比べればいいかもわからないが、ほぼ間違いないと思う。いま日本でいちばんテレビについて書くライターは、マイナビニュースの中島優氏のはずだ。その名前は覚えてなくても、ネットでテレビに関する記事を日々なんとなく読んでいる人なら、マイナビニュースは目にしているはずだ。そのテレビ部門の統括として、多い時は一日に十数本の記事を書くのが中島氏だ。彼は平成から令和に元号が変わるタイミングで、平成のテレビを振り返るインタビュー記事を企画している。子どもの頃からテレビっ子だったという中島氏にとっての平成のテレビ、令和のテレビについてじっくりお話を聞いた。 【聞き手/文:境 治】 聞き手・境治(以下、S):まず中島さんのご経歴を教えてください。 中島優氏(以下、N):放送関係の業界紙で働いた後、ラジオ局で営業をやって、それからいまのマイナビに入りました。 S:マイナビニュースはマイ
「テレビを書くやつら」のインタビュー、テレビのスキマこと戸部田誠さんの後編をお届けする。前編では戸部田氏の2つの著作から、90年代のテレビ史と、フジテレビと日本テレビの違いについてお話を聞いた。後編では、戸部田氏の溢れるテレビ愛をさらに掘り下げながら、これからのテレビの姿についても聞いていく。テレビを愛するからこそ考える、テレビに変わってほしいこと、そして変わる必要のないことを語ってくれた。本当につくづく、テレビが好きな人なのだと再認識できた。 (このインタビューは2018年10月24日に行われた) 【聞き手/文:境 治】 聞き手・境治(以下、S):戸部田さんは毎日変わらずテレビを見てらっしゃいますよね。それは90年代に好きだったテレビと同じですか? 戸部田誠氏(以下、T):根本的にはそうだと思います。いつの時代にもつまらないのもたくさんあるし面白いものもある。今だって面白い番組はすごくい
テレビについて書く人びとにインタビューする本企画、今回は戸部田誠さんに話を聞く。もしかして戸部田誠さんでピンとこない人も“てれびのスキマ”で、ああ何度も記事を読んだ!と気づくのではないだろうか。テレビ関連の情報に意欲的な人なら、間違いなく読んだことのあるライターだ。著書は多いが、中でも『1989年のテレビっ子』は2016年に出て私も読んでいろんな面で驚いた。2018年には『全部やれ。日本テレビえげつない勝ち方』を出してこれも話題になった。この2冊は非常に象徴的かつ対照的で読み比べると、90年代以降のテレビ論のレベルの高い参考書になる。しかもこの2冊は書き方も対照的で、題材もフジテレビと日本テレビで対照的。お話はまず、この2冊について私が聞きたかったことから入っていった。 【聞き手/文:境 治】 聞き手・境治(以下、S):まずずっと不思議で一番最初に聞きたかったんですけど、78年のお生まれな
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