中国河南省にある地元金融機関で預金が引き出せなくなり預金者らが抗議活動をしている問題で、地元当局者が抗議に加わっている預金者らの新型コロナウイルスの感染対策アプリを不正に操作して預金者らを外出禁止にしようとしていたことが明らかになった。 【北京=三塚聖平】中国河南省にある地元金融機関で預金が引き出せなくなり預金者らが抗議活動をしている問題で、地元当局者が抗議に加わっている預金者らの新型コロナウイルスの感染対策アプリ「健康コード」を不正に操作して預金者らを外出禁止にしようとしていたことが6月23日までに明らかになった。地元当局の幹部らが処分されたが、同アプリは中国政府の防疫対策の主要な柱であるため波紋を呼んでいる。 河南省では今春以降、複数の「村鎮銀行」と呼ばれる地域金融機関で預金が引き出せなくなる問題が発生。抗議活動に関わる多くの預金者の健康コードが、隔離措置などが求められる「赤」の表示に