その標識を全国各地に訪ね歩く青年がいる。だが、彼が追い求めるのは普通の矢印ではない。 松江市に住む、島根大学4年生の山﨑賀功(がく)さん(21)。高校生の時、静岡県の実家近くで、道路が7方向に分岐した複雑な標識を偶然見つけた。 「こんな標識あるんだ! 矢印がまるで生きているように見える」。魅力に取り付かれてしまった。 以降、直進や右左折といった単純な矢印ではないものを独自に「異形矢印」と呼び、全国に撮影行脚するようになった。 昨年の暮れ、宮城県内の異形矢印を撮影することに成功。47都道府県制覇を成し遂げた。これまでに撮りためたコレクションは4千点に迫る。 異形矢印の写真を撮るときに考えるのは「いかにかっこよく見せるか」。季節や太陽の向きなどを頭に入れ、ただの標識の写真ではなく芸術性をもたせるようにしている。 「せっかく現地まで行くのだから、納得のいく1枚を撮りたい。絶対に妥協はしません」
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