日経平均株価は現在のところ、2万7000円を大きく底抜けるような展開とはなっていない。だが上値も極めて重く、一時的に2万8000円を超えても定着していない。それに対して、アメリカの主要な株価指数は時折調整はしても、なお高値圏にある。 業績を評価する流れが来るまでの忍耐が必要 そこで、ドルに換算した日経平均をニューヨーク(NY)ダウ工業株指数で割った比率(便宜上、ドル建て日経平均を100倍して調整した値)を見てみよう。 この比率は2020年初来、しばらくはおおむね0.75~0.80倍を中心に横ばいで推移していた。だが同11月から上昇傾向に転じ、今年2月16日には0.914倍とピークを付けた。 そこから5月ゴールデンウィーク明けの株価急落時の5月13日まで低下し、0.736倍でいったん底入れはした。その後反発が少し続いたものの、再反落に転じ、先週末の7月30日には0.712倍と、今年に入っての