セブン&アイ・ホールディングスの鈴木会長は、ついに経営の一線を退くことになりました。しかし、小売ビジネスの世界に革命をもたらした日本経済を代表する名経営者の1人であることは間違えありません。今回の引退に至る経緯を「老害」の一言で片付けてしまうのは、残念な思考停止だと思います。 世襲ではなく、自ら「ゼロから1を生む力」を持ち続けた名経営者からは、学ぶべきことがたくさんあります。 鈴木会長と同世代で、日本を代表する名経営者の1人に稲盛和夫さんがいます。京セラを世界有数の企業に育てあげ、最近では日本航空の再建も手掛けて成功させました。そんな稲盛さんが日経電子版のインタビュー記事で、興味深いことを語っています(写真も同サイトから)。 自分の人生には失敗は無かったというのです。 しかし、少年時代には大病にかかったり、受験も失敗、就職も理想の会社に入ることはできなかったと聞けば、人生は挫折の連続だった