「大衆教育社会における地方青年の群像(をメゾレベルで描く)」そのものズバリの内容で、ドラマ「白線流し」を思わせる内容。実在の人物が多数登場し、非常にリアリティーがある。(城下町松本に比べるとかなり田舎の島根の山村の横田高校卒業生のその後だが) 自分は都会しか知らないし、地方の人は都会に出てくるもので、地方よりは都会の方がいいのかな?という漠然としたイメージはあったんだが、それらのイメージを払拭する内容で、本書を読んで「都市と地方はどっちが幸せなんだろう?」ってちょっとわからなくなった。地方でそこそこ優秀だったらそのまま地元の国立大に行って、地元の公的職業につくってのはひとつの安定的なエリートコースであり、ヘタに都会なんかに出て苦労するよりも全然いいんじゃないの?って感じはする。選択肢やチャンスが多ければいいってものでもないし、都会の生活がそんなに幸福だとも思わないし、データとして都会に出た
![『学歴社会のロ-カル・トラック: 地方からの大学進学 (世界思想ゼミナール)』(吉川徹)の感想(10レビュー) - ブクログ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7ef43ff071c1dcb45fdc7d582a0bbf4ea736e700/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fm.media-amazon.com%2Fimages%2FI%2F41EfsK70-CL._SL500_.jpg)