【ローマ支局】イタリア中部ジリオ島沖で起きた大型クルーズ船「コスタ・コンコルディア号」の座礁事故で、英BBC放送は18日、伊主要メディアの報道として、過失致死などの疑いで取り調べを受けているフランチェスコ・スケッティーノ船長(52)の捜査当局に対する供述調書の内容を伝えた。 それによると、船長は、乗客を船上に置き去りにして先に船を離れたことを認めたうえで、自らの意思に反して岸へ運ばれてしまったと供述。座礁した船の上で転び、偶然、救命ボートの中に落ちたと主張しているという。 船長はまた、船を島に接近させすぎたことが事故の原因と認めたうえで、以前にも3、4回、同じルートを通ったことがあるとし、「今回は転進を指示するのが遅れた」と語ったという。