メキシコの刑務所に収容されていた麻薬組織のメンバーらおよそ130人が、刑務所の建物の下に掘られたトンネルを使って脱獄し、警察などが行方を追っています。 アメリカとの国境に近いメキシコ北部のコアウイラ州の刑務所で、今月17日、およそ130人の受刑者が脱獄しました。 警察などによりますと、刑務所の建物の下に直径1.2メートル、長さ6.5メートルのトンネルが見つかり、受刑者たちはこのトンネルを使って外に出たとみられるということです。 逃げた受刑者の中には麻薬組織のメンバーも含まれていることから、警察や軍の部隊は、麻薬組織によって脱獄が周到に準備されたとみて、行方を追っています。 メキシコでは、去年9月までの5年間で麻薬に絡む犯罪や抗争に巻き込まれるなどして4万7000人余りが殺害され、政府は、麻薬組織の取締りを強化しており、収容される受刑者も増えています。 今回の脱獄について、州当局の担当者は「