『ごめんなさい』 男性はそう心で謝りながら、緑色のボタンを押します。 動物が大好きな男性が行き着いた場所は、ねこを処分する場所。 葛藤と闘いながら、男性はボタンを押しています。 (長崎放送局記者 榊汐里) ねこの街・長崎。 長崎の街を歩けば、至る所で愛らしいねこに出会います。 しかし、長崎は、ねこにとって最も残酷な街だということをご存じですか? 犬を含めた殺処分数は全国ワースト1。 坂が多い地形では車が入れない路地が多いこと、 そして、坂の上の空き家はねこが繁殖しやすいことが理由の1つとなっています。 毎年、1000匹以上のねこが命を絶たれています。 今回、長崎市で殺処分を担当する男性が、殺処分を減らしたいという思いから取材に応じてくれました。 男性が語ったのは、我々が目を背けてきた殺処分の現実です。 やっぱり自分でやってても、つらいです。 特に大きくなったねこは、処分機に入れただけで自分