おととし3月の暴風雪で5人が死亡した北海道東部の中標津町で、中学校の生徒たちが急な暴風雪が起きた際に無理に帰宅せず学校で過ごせるよう、寝袋などを持って登校しました。 中標津町ではおととし3月の暴風雪で車ごと雪に埋まった親子を含め5人が死亡し、地元の教育委員会は去年から急な暴風雪が起きた際に、学校から離れた地域に住む小学生や中学生を無理に帰宅させず、学校にとどめて安全を確保しています。 このうち中標津中学校では19日、冬休み明けの新学期に合わせて、スクールバスで通う20人近くの生徒たちが学校で過ごすための寝袋や洗面道具などを持って登校しました。 学校では、生徒の寝袋などを5月まで預かるほか、校内に食料の備蓄も行って暴風雪に備えることにしています。 2年生の女子生徒は「町内では暴風雪で亡くなった人もいるので吹雪の中を帰るのはとても怖いです。学校に泊まったほうが安心です」と話していました。 中標