IEEE754規格ではNaN値と呼ばれる特殊な浮動小数値群を定めている。NaN値は以下のような場合に用いられる。 本来の演算結果が実数域にも無限大値にも収まらない場合。(例えば負数の平方根など) 演算結果が数学的に正しく表現できない場合。 NaN値の語源は"Not a Number"に由来する。NaN値はしばしば「非数」と訳されることもある。 NaN値発生要因 JVMでは、以下のような浮動小数点数演算の過程で新規にNaN値が発生する。 符号の異なる無限大値同士の加算 同符号の無限大値同士の引き算 ゼロ値と無限大値の掛け算 ゼロ値同士の割り算 無限大値同士の割り算 被除数が無限大の剰余 除数がゼロ値の剰余 その他、Javaプログラマは意図的にランタイムライブラリの java.lang.Float#NaN java.lang.Double#NaN といったクラスフィールド