かつて、全米に物議を醸し、果ては世界的現象となったシャチがいました。 彼の名はケイコ(Keiko)。 どういうわけか、関係の無い日本の、それも女性名が付けられていた。 この名前が象徴するかのように、人間たちの身勝手な思惑・打算・好意により ケイコはさんざん振り回された後に27年の生命を終えました。 彼の最後は幸せなものだったろうか? 人間たちはどうすれば良かったのか? 誰もが熟慮せずにはいられない彼の生涯を追ってみましょう。 ◆ 1976年 大西洋、アイスランド近海で生まれる。 (1977~78年生まれという説もあり) ◆ 1979年 11月、アイスランドのレイザルフィヨルズル近くの海で捕獲される。 シャチは通常、群れで生活をする。 群れの単位は母親を中心とした血を分けた家族。 ケイコは突然ここで家族たちと引き離されてしまうことになった。 そのままアイスランドのハフナルフィヨルズゥルにある