今回は「信仰とスピリチュアリティは、 現代日本をどう形成しているのか」と題された記事からで、 日本人の独特な宗教観に迫っています。 以下が要点になります。 ・(取材をした)日本人女性のノザワさんは、 生活に根付いてる神道や仏教、 さらにはキリスト教の慣習について深く考えていない。 たとえば先祖の魂を迎えるお盆の時期に帰省した一方で、 これまでにキリスト教式の結婚式にも参列してきたし、 過去には興味から、ミサにも出席した事があるという。 ・「日本人は無宗教と思われがちですが、 実際にはそうではありません」と、 東京大学大学院教授の堀江宗正氏は語る。 「ただ単に『宗教』と表現しないだけなのです」。 また堀江氏は、日本において「宗教」の概念はかなり浅く、 明治時代初期に英語の「religion」の訳語として、 仏教用語から借用され、辞書に載ったものだと指摘する。 ・「日本人は神道式で生まれ、キリ