滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年に患者を死亡させたとして、殺人罪で懲役12年の判決が確定し服役後、今年3月に再審無罪判決(確定)を受けた元看護助手西山美香さん(40)=彦根市=に対し、大津地裁は27日、刑事補償法に基づく補償金5997万5千円を交付する決定をした。西山さんが請求した上限額を認めた。 【写真】墓前に手を合わせる西山美香さん 決定では、西山さんが滋賀県警に逮捕されて以降、13年以上の長期にわたり身柄を拘束された点や、自白の誘導など当時の捜査や取り調べの在り方などを考慮し、「上限額が相当」とした。 同法は、無罪判決を受けた場合の国の補償手続きを規定。西山さんは04年に県警に逮捕されてから、17年に刑務所を満期出所するまでの4798日を拘束期間とし、1日当たりの請求上限額の1万2500円を掛けた額(5997万5千円)を、8月1日付で同地裁に請求していた。 請求書では、西山さ