1月14日、ラッパー、俳優、活動家のモス・デフ(Mos Def)改めヤシーン・ベイ(Yasiin Bey)が南アフリカからエチオピアに向けて出国しようとしたところ、南アフリカの入管当局に逮捕、拘束された。南アフリカ内務省は、ベイを、期限切れ観光ビザによる不法滞在、認可されていないパスポートの使用など、入管法違反で訴えている。この一件で注目すべきは、ベイが当局に対して有効性を主張する「ワールド・パスポート」だ。 各メディアは、ベイが使用したパスポートは「偽造」もしくは「不正」(New York Dily News)である、と報道した。ベイは、身元を偽り、認識不能な渡航書類の使用を罪に問われている。そもそもこの「ワールド・パスポート」とは何なのか? なぜ、彼はこのパスポートを使ったのだろうか? ワールド・パスポートの始まりは、ゲイリー・デイヴィス(Garry Davis)がワールド・サービス・