毎日新聞Webによると、迷宮に入っている日本語語源論に対して、環太平洋言語圏と位置づけて研究がなされている。以下、引用しつつコメントする。 袋小路に入ってしまったと言われている日本語の起源・系統論について、言語学者の松本克己さん(金沢大・静岡県立大名誉教授)が「言語類型地理論」という新しい方法で得た結論を本にまとめ、最近、相次いで刊行した。日本語など日本海の周りの4言語が同じグループに属し、アメリカ大陸先住民の言語ともつながっているという。 うむ、日本海の周りの4言語とは、何だろうか。朝鮮語と、ツングース語だろうか。そうであるなら、何も意外ではないが。 松本さんは1929年生まれ。金沢大、筑波大、静岡県立大で教授を務めた。印欧比較言語学や、世界の言語の特徴を調べる言語類型論を専門としてきた。日本語系統論に本格的に取り組んだのは91~93年度に日本言語学会の会長を務めた後で、その成果を『世界