68歳のひとり暮らし男性が招かれた「銀行VIPルーム」という密室恐怖 (前編から続く) ——他にもお金の素人が陥りやすい投資の失敗事例はありますか? 【藤原未来(ファイナンシャルプランナー)】最近は、退職金向け「資産運用セット」のような商品を巡るトラブルも頻発していますので、ケース2として紹介しましょう。 【ケース2 B氏(68歳) 首都圏在住 ひとり暮らし】 B氏は3年前に40年間勤務した会社を定年退職し2500万円の退職金を元にリタイア生活に入った。退職金が振込まれるとまもなく銀行から連絡があり、「とってもお得な特別キャンペーンのご案内があるので一度支店の窓口にお越しください」とのこと。 さっそく銀行の窓口に行くと担当者にVIP専用室という小部屋にご案内され、ご丁寧に支店長まで挨拶に現れた。B氏も前から資産運用には興味があったのでいい提案であれば是非お願いしたいと言うと「待ってました」