うまいのは、過程をぜんぶ知っているから ここまで、ゆっくり写真を撮りながらの調理で4時間かかっている タイ米を炊いて、ルーとともに皿に盛り付ける。 いただきます あー、これはひどい。露骨にうまいです。外国の食べ物で、もの珍しくておいしく感じるのとは、まったく別種のうまさ。 チーズのフレーバーを中心にしつつ、バターの風味や香味野菜のさわやかさも感じられて、複雑な味が楽しめる。こんなにもおいしかったか…。現地で食べたときは多分、こんな繊細な味わいは感じなかった。自分で調理した過程で得た知識が、料理をさらに美味くしてくれているのだろう。 恐ろしいことに、乳脂肪分をどばどば投入しておきながら、食べくちがまったく重くない。これはどういう魔法なのだろうか。粘度が高めのソースに、硬めのタイ米のほうがよく合う。夢中でわしわしと食べてしまう。 10数年ぶりに食べても、やっぱりこれはアメリカNo.1料理。とい