ブックマーク / mainichi.jp (49)

  • 社説:柔道死亡事故 「必修化」前に安全徹底を - 毎日jp(毎日新聞)

    柔道指導者が練習中の事故で初めて刑事責任を問われた裁判の判決が先週、大阪地裁であった。大阪市内の柔道教室で、受け身の習得がまだ十分でない小学1年の男児に連続して足払いをかけて頭を激しく揺さぶり、後に死亡させたとして業務上過失致死罪に問われた男性指導者に対し、同地裁が下した判決は、求刑通り罰金100万円だった。 当初、大阪区検は略式起訴したが、大阪簡裁が「不相当」と判断して地裁に審理を移すという異例の経過をたどった裁判で注目を集めていた。裁判では柔道経験者である指導者は初めて児童を教える立場であったにもかかわらず、指導書を読んでいなかったことが明らかになった。 スポーツには明るく、華やかなイメージがあるが、常に危険と隣り合わせでもあることを改めて確認したい。格闘技である柔道は他競技に比べて危険度は高い。名古屋大の内田良准教授が主宰する学校リスク研究所によると、1983年度からの28年間で、学

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    moilin 2011/10/10
  • 名張毒ぶどう酒事件:農薬不純物濃度は24% 弁護団会見 - 毎日jp(毎日新聞)

    名古屋高裁で係争中の名張毒ぶどう酒事件第7次再審請求差し戻し審で、奥西勝死刑囚(85)がぶどう酒に入れたとされる農薬「ニッカリンT」を再製造し成分分析した結果、不純物「トリエチルピロホスフェート」の濃度が24.7%だったことが7日、分かった。弁護団が記者会見で明らかにした。 ぶどう酒に入れられた農薬が奥西死刑囚の自供どおりニッカリンTかどうかが争点。50年前に三重県警が調べた事件現場の飲み残し毒ぶどう酒からはこの不純物が検出されておらず、弁護団は「不純物は17%以上で必ず検出される。農薬はニッカリンTではなく自供と異なる」と無罪を主張してきた。 検察側は「農薬はニッカリンTだが、不純物濃度が5%以下と低かったため、当時は検出されなかった」などとしてきた。 事件は三重県名張市で1961年3月、公民館であった住民懇親会で、農薬入りぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡、12人が中毒症状を起こした。奥西

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    moilin 2011/10/07
  • 村上春樹さん:カタルーニャ国際賞スピーチ原稿全文(下) - 毎日jp(毎日新聞)

    人はなぜか、もともとあまり腹を立てない民族です。我慢することには長けているけれど、感情を爆発させるのはそれほど得意ではない。そういうところはあるいは、バルセロナ市民とは少し違っているかもしれません。でも今回は、さすがの日国民も真剣に腹を立てることでしょう。 しかしそれと同時に我々は、そのような歪んだ構造の存在をこれまで許してきた、あるいは黙認してきた我々自身をも、糾弾しなくてはならないでしょう。今回の事態は、我々の倫理や規範に深くかかわる問題であるからです。 ご存じのように、我々日人は歴史上唯一、核爆弾を投下された経験を持つ国民です。1945年8月、広島と長崎という二つの都市に、米軍の爆撃機によって原子爆弾が投下され、合わせて20万を超す人命が失われました。死者のほとんどが非武装の一般市民でした。しかしここでは、その是非を問うことはしません。 僕がここで言いたいのは、爆撃直後の20

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    moilin 2011/06/11
  • 村上春樹さん:カタルーニャ国際賞スピーチ原稿全文(上) - 毎日jp(毎日新聞)

    カタルーニャ国際賞の授賞式で、スピーチする作家の村上春樹さん=スペインのバルセロナで2011年6月9日、ロイター 9日のスペインのカタルーニャ国際賞授賞式で配布された作家村上春樹さんの受賞スピーチの原稿全文は次の通り。(原文のまま) 「非現実的な夢想家として」 僕がこの前バルセロナを訪れたのは二年前の春のことです。サイン会を開いたとき、驚くほどたくさんの読者が集まってくれました。長い列ができて、一時間半かけてもサインしきれないくらいでした。どうしてそんなに時間がかかったかというと、たくさんの女性の読者たちが僕にキスを求めたからです。それで手間取ってしまった。 僕はこれまで世界のいろんな都市でサイン会を開きましたが、女性読者にキスを求められたのは、世界でこのバルセロナだけです。それひとつをとっても、バルセロナがどれほど素晴らしい都市であるかがわかります。この長い歴史と高い文化を持つ美しい街に

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    moilin 2011/06/11
  • 君が代訴訟:「教職員への起立命令は合憲」最高裁が初判断 - 毎日jp(毎日新聞)

    卒業式の君が代斉唱時の不起立を理由に、東京都が定年後の再雇用を拒否したのは「思想や良心の自由」を保障した憲法に違反するなどとして、元都立高校教諭の申谷(さるや)雄二さん(64)が都を相手に賠償を求めた訴訟の判決で、最高裁第2小法廷(須藤正彦裁判長)は30日、「教職員に対する校長の起立命令は合憲」とする初判断を示した。そのうえで、元教諭敗訴の2審判決(09年10月)を支持し、上告を棄却した。 判決は、係争中の約20件の同種訴訟にとどまらず、大阪府議会で提出されている起立を義務付ける条例案を巡る議論にも影響を与えそうだ。 1審・東京地裁判決(09年1月)は、起立命令を合憲としつつ「都教委の再雇用拒否は裁量権を乱用している」と約210万円の支払いを命じたが、東京高裁は都側の「広範な裁量権」を認めて1審を取り消す逆転判決を言い渡していた。【伊藤一郎】

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    moilin 2011/05/30
  • 君が代訴訟:合憲初判断 原告側「思考は短絡的」と批判 - 毎日jp(毎日新聞)

    君が代不起立訴訟の最高裁判決を受け会見する申谷雄二さん(中央)と支援者=東京・霞が関の司法記者クラブで2011年5月30日、塩入正夫撮影 「日の丸を愛することが国を愛することという思考は短絡的」。君が代斉唱時の起立命令を合憲とした最高裁の初判断を受け、敗訴が確定した原告の元教諭、申谷(さるや)雄二さん(64)は判決後の会見で厳しく批判した。65歳の再雇用期限まで残り1年弱。「もう一度、子供たちの役に立ちたい」と願い続けた教師の思いは、絶たれることになった。 「上告を棄却する」。最高裁第2小法廷に須藤正彦裁判長の声が響くと、傍聴席を埋めた支持者らは静まりかえった。裁判官4人が退廷するまで誰も立ち上がらず、「国民主権が泣くよ」とつぶやく声も聞かれた。 申谷さんは東京都立南葛飾高校の教諭だった04年3月、卒業式で起立せず「教育公務員としての職の信用を傷付けた」などとして戒告処分を受けた。同4月か

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    moilin 2011/05/30
  • 浜岡原発:停止の判断持ち越し 電力不足や地元雇用などで - 毎日jp(毎日新聞)

    中部電力は7日午後、名古屋市内の店で臨時取締役会を開き、菅直人首相が要請した浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の原子炉3基の全面停止について協議した。中部電は「首相の要請は重い」(幹部)としており、定期検査中の3号機に加え、稼働中の4、5号機も津波対策が完了するまで停止する方針を固めている。ただ、原発を全面停止した場合、夏場に電力不足に陥る懸念があるほか、燃料調達コストの大幅な上昇も必至。このため、この日の取締役会では「顧客や原発が立地する地元、株主などへの影響も大きい」(幹部)として全面停止の最終判断を8日以降に持ち越した。 7日の臨時取締役会は水野明久社長らが出席し、午後1時から約1時間半行われた。会議では運転中の4、5号機と定期検査中の3号機をすべて停止した場合の夏場の電力供給や、原発の代替として増強する火力発電の燃料確保の見通し、経営に与える影響などを議論した。 中でも、夏場の電

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    moilin 2011/05/08
  • 反原発:1万5000人が参加してデモ 東京で - 毎日jp(毎日新聞)

    「脱原発の一点でつながろう」と市民有志による「原発やめろデモ!」が7日、東京・渋谷や原宿周辺で行われ、約1万5000人(主催者側発表)が参加した。 東京電力福島第1原発の事故を受け、杉並区高円寺のリサイクルショップの経営者やミュージシャンらが企画した。先月10日の高円寺でのデモに次ぐ第2弾で、参加者は「バイバイ原発」「エネルギー政策の転換を」などと書かれた手作りのプラカードを掲げた。 川崎市から来た妊娠7カ月の大富香織さん(37)は「(静岡県御前崎市の)浜岡原発の停止が実現しそうなのでほっとしている。生活を見直し、子どもが安全に暮らせる社会を築きたい」と話した。【明珍美紀】

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    moilin 2011/05/08
  • 特集ワイド:巨大地震の衝撃・日本よ! ルポライター・鎌田慧さん - 毎日jp(毎日新聞)

    ◇見よ繁栄下の「踏み台」--ルポライター・鎌田慧さん(72) 約束の時間きっかりに、鎌田慧さんは現れた。 「やあ、お待たせしましたか」。柔らかな物言いと物腰--。社会の矛盾を厳しく追及し、権力と闘い続ける超硬派のルポライターである。「こわもて」像をイメージしていた不明に恥じ入った。 東京・渋谷。待ち合わせたホテルの喫茶室は、高さ10メートルはある大きな窓から春の陽光がさんさんと降り注ぐ。 「(福島第1原子力発電所の事故後)テレビで『クリーンエネルギー』って言葉を使う識者が増え始めていますよね。太陽光とか風力発電とか、クリーンエネルギーの導入を真剣に考えるべき時だと」 太陽光類は一般に「再生可能エネルギー」「自然エネルギー」などと表現されてきた。これまでクリーンといえば原発。二酸化炭素、温室効果ガスを発生させない地球に優しい、しかも安定供給できるエネルギー--そう国や電力会社は主張してきた。

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    moilin 2011/04/28
    「原発ほどカネで人心を惑わす汚い事業はないですよ。危ない物は1基でも2基でも同じと、地元は次々に受け入れる。毒まんじゅうです」