朱肉 朱肉(しゅにく)とは、印鑑を用いる際に使われる赤い(朱色の)印肉(いんにく)のことである。印泥(いんでい)とは、中国での呼び名。朱肉を入れる容器のことを肉池(にくち)または印池(いんち)という。 古代より印鑑そのものは洋の東西を問わず用いられていたが、朱肉が歴史に登場するのは意外と遅く、中国は宋代のころと言われている。それ以前は泥を用いていたらしく、朱肉の別名が印泥であるのはそのためらしい。また、中国南西部の山岳地帯では、葬儀や子供の誕生など特別な儀式で押印する際、羊の生き血が用いられることもあったとされている。江戸時代には武士階級にのみ朱肉が許され、庶民の印影は黒であった。因みに朱色を使う様になったのは縁起が良い色とされ、魔除けの色でもある事から使われた。神社などの鳥居に朱色を使うのも同様。 日本では朱色が一般的であるが、公文書への押印では色は問われないため、朱色以外やグラデーショ